2018年10月1日月曜日

CNC旋盤の段取り ①


こんにちは
 昨晩の台風通過で会社の辺りが停電になっており、午前中は休みとなっています。
   ⇒ 一日休みになりました。

 前回に続きCNC旋盤について、私なりの段取りの仕方を書いていこうと思います。
先ずは大まかな段取りの流れについて。

 プログラミングをするために決定するための事項は前回書きましたが、
CADやExcel等を使った場合はこの流れとは若干異なってくるかと思いますので、
私流のやり方を紹介したいと思います。

a.チャッキング方法
 どの様なチャックを使いワークを主軸に取り付けるかを検討,決定します。
 汎用のチャックを使える場合は汎用の物を使い、
個別の形状が必要な場合は設計し、汎用チャックを加工するか又は専用品を発注します。
 今回導入したCNC旋盤は、主軸の後ろから切削油の吐出ノズルが入っているため、
ワークの当て付けが必要な場合は基本的に専用品となるようです。
 汎用チャックを加工する場合は製品の加工と同様に、
切削工具をレイアウトしプログラムを作成し、
ワークを咥えられるようにチャックを彫り込んでいきます。

b.加工順序の決定
 バイトやドリル等でどのような順番で加工していくかを検討し決める。
PC等でプログラミングする際のフローチャートを作成するイメージと思えば良いかと。
 効率よく加工することを考え、荒加工→仕上げ加工,工具への負荷の減少等を考慮し、
どの切削工具をどの順番で加工するかを決めます。
 この辺りに経験というものが生かされて来るんでしょうね、
これからの伸びしろタップリです。

c.使用工具(バイト)の決定
 外径や端面を切削するためのバイト(ホルダーやチップ),
内径を切削するための内径バイト(ボーリングバー等),
穴あけのためのドリル,ネジ加工のためのネジバイト(外径・内径)等を
最適と考えられる物を選定します。
 現状は市販されている工具を選定し使用しています。

d.ツールレイアウト図の作成
 使用する切削工具を選択し、CAD上でバイトやドリルをどのように配置、
加工物やチャック・CNC旋盤との干渉がないかを確認します。


 干渉がある場合は再度レイアウトし直します。
 レイアウトが決まったら実際に工具を実装するときに必要な寸法や、
使用する切削工具を記入し図面を作成します。
 CNC旋盤のプレート上に配置するために必要な寸法を入れ、図面を起こします。
 PCがCNC旋盤のすぐ脇にあればモニターを見ながら実装していけば良いのですが、
残念ながらそういう環境ではないため、図面をプリントアウトします。

e.送り速度等加工条件の決定
 カタログに掲載されている推奨の加工条件を参考に、主軸の回転数,切込み量,送り
といった切削条件を決めていきます。

f.ワーク座標を書き出す
g.プロセスシートにプログラムを記入
 fとgはPC上でCADとExcelを使ってプログラミングする場合は
同時進行となり、プロセスシートへの下書きは必要なくなるため、
CADで切削工具が辿っていく座標を拾いつつExcelに入力し
プログラムを作成していきます。

 ツールレイアウトと照らし合わせて、ブランクからどの様に切削するか、
切削ツールの動きを考慮しながらエクセルでプログラムを組んでいきます。



 複数回に分けて切削する場合で、固定サイクルで回せないような
複雑な動きをさせるときは、補助線を記入し座標を拾うことにより
細かい動きをさせることができます。

h.CNCにプログラムを入力
 PC上でプログラムを作成した場合は、
USBメモリー又はメモリーカードでファイルを移すだけなので、
1分もあれば終わってしまいます。

 PCを使わない場合は、
プログラムの下書きを手書きで作成し、
CNC旋盤のキーボードからプログラムを入力することとなります。

 PC上でプログラムを作成した場合と、PCを使わない場合とを比較すると、
PCを使わない場合はCNC旋盤に後から入力する分だけ
余計に時間がかかることとなります。

ということで、プログラミングまでは殆どがPCで作成する工程となります。



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